介護業界の職種別の有効求人倍率はどのようになっているか、チェックしてみましょう。有効求人倍率はハローワークで募集している求人件数に対して、何人の応募者がいるかによって算出されます。2016年の1か月平均のデータをみていきましょう。「ヘルパー以外の介護職」の求人数が33,103件に対して応募者が7,029人、有効求人倍率が4.71倍となっています。有効求人倍率の水準の高さ、売り手市場であることがハッキリとわかる数字です。また「ホームヘルパー」の求人数が6,500件なのに対して応募者が1,574人、有効求人倍率が4.13倍となっています。こちらも求人件数が多いのに応募者が全然足りていない状態です。したがって、ホームヘルパーを希望すればほとんどの人が仕事に就く事ができるような状況といえそうです。続いて「相談・支援・相談員」の求人数は7,744件に対して応募者は5,505人、有効求人倍率は1.41倍です。ややバランスは取れていますが、有効求人倍率が1倍以上ありますので、売り手市場であることには変わりがありません。
介護業界のその他の職種をみていきましょう。「セラピスト」の求人数は1,056件に対して応募者は154人、有効求人倍率は6.86倍です。セラピストも有効求人倍率がとても高い仕事ですので、興味がある人にとっては仕事を手にするチャンスといえるでしょう。また「栄養士」の求人数が234件に対して応募者が154人、有効求人倍率は1.52倍、さらに「調理員」の求人数は740件、応募者数が398人、有効求人倍率は1.86倍となっています。介護施設で食事を用意する仕事も有効求人倍率の水準が高いことが分かります。
人手不足が叫ばれている介護業界ですが、就職が難しそうな職種もあります。まず「社会福祉協議会専門員」は求人数がわずか46件なのに対し応募者が1,550人いるため、有効求人倍率は0.03倍になっています。こちらの職種を希望するのであれば、かなり厳しい就職活動になりそうです。続いて「事務職」の求人数が390件なのに対して応募者は1,895人、有効求人倍率は0.21倍となっています。5人に1人ほどしか採用されない狭き門といえるでしょう。ただし、介護業界の職種別の有効求人倍率を見て行くと、ほとんどの職種が売り手市場である事がわかります。特に「ヘルパー以外の介護職」「ホームヘルパー」「セラピスト」など、介護職を目指す人がイメージする仕事は、軒並み有効求人倍率が高水準になっています。業界全体または社会全体としては厳しい調査結果ですが、介護職を目指そうとしている就職、または転職希望者にとっては嬉しい数字が並んでいるのではないでしょうか。
職場に不満がある人は、職場環境を変えるために努力をするか、転職するかの2択で悩んでいるかもしれません。遠回りなようでも、転職をして新しい職場に移った方が理想的な環境を手に入れやすいでしょう。介護職員が転職をする時は、「介護職専門の転職サイト」を利用することをおすすめします。介護業界の内部情報に精通した専任のコンサルタントが、職場の人間関係が良く、希望の条件を満たした理想的な転職先を紹介してくれるかもしれません。
つづきへ介護職の人材不足を解消するために政府を中心に様々な取り組みをしています。まず、一度離職してしまった人材を呼び戻すための取り組みとして、再就職に必要な費用を貸し付けて再就職後に2年以上働いた場合は返済の義務がなくなる「再就職準備金貸付こと業」という制度があります。また、新しい人材を呼び込むための取り組みには、介護福祉士を取得するための学校の学費を貸出し、就職して5年以上勤務した場合は返済を免除する制度などもあります。
つづきへ介護業界の「職種別」の有効求人倍率をチェックしてみましょう。「介護職(ヘルパー以外)」の求人数が33,103件、応募者が7,029人、有効求人倍率が4.71倍です。また「ホームヘルパー」の求人数が6,500件、応募者が1,574人、有効求人倍率が4.13倍となっています。さらに「セラピスト」の有効求人倍率は6.86倍と、とても高い水準です。介護業界で就職を希望する人はほとんどの職種が「超」売り手市場ですので、就職しやすい状況にあるといえるでしょう。
つづきへ有効求人倍率が1倍以上は売り手市場といわれますが、その中でも介護職の有効求人倍率は2倍近い高水準です。今後も有効求人倍率が右肩上がりになることが予想されているため、介護職を目指す人にとって有利な状況が続きそうです。介護職の有効求人倍率を都道府県別にみると、平成27年の1位が栃木県の13.82倍、2位が愛知県の13.52倍と、とんでもない高水準になっています。このエリアの介護職希望者は、引く手あまたな状況で就活をすることができるでしょう。
つづきへ